首導月訓 平成29年の月訓

首導月訓(平成29年4月)

◆倶生霊神は二体おられる。同生天と同名天である。なぜに二体おられるのであろうか。それは、人間の幸福が二元的に成り立っているからである。二元とは、福と徳である。福は肉体・物質の願いが報われることであり、徳は精神の願いが報われることである。この二つがクロスして始めて真の幸福が成りたつ。

◆肉体は、五官の欲に満足を求める。故に、現代においては、経済に恵まれることが福であるといって、大きな間違いはない。精神は、良心に恥じないことを以って満足する。故に、豊かな道念を持つことが徳である。この二つのうち、どちらが欠けても、人間は幸福になれない。

◆その故に、倶生霊神は二体おられて我々を護りたもう。同生天は、福を司り、肉体の満足を生活に現でしめたまう。同名天は、徳をつかさどり、精神の満足を行いに現せしめたまう。真に倶生霊神に護られる者は、幸福である。

◆いかにすれば、倶生霊神の護りを盛んにすることができるであろうか。先ず、毎日一心に唱題して福徳を祈るべきである。一心に祈りに徹すれば、自ずから強固な信念が身につく。この強く固い信念が、無量の福徳を生みだす。

◆先ず勤めること。先ず励むこと。先ずくすこと。その誠を食として、倶生霊神は威光を増し、守護を盛んにしたまう。倶生霊神への感謝は、同信同行の人を導くことである。自分の幸せを祈る前に、神仏に感謝する誠を現せば、神仏はその誠にこたえたまう。

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