箴言箴言

日蓮宗霊断師会会長 草野法界のことばを掲載します。

今月の箴言

日蓮宗霊断師会会長・草野法界
日蓮宗霊断師会会長
草野法界

愛眼

世界中の人びとは、自覚しないままに四つの理想に向かおうとしています。死なない生命、安楽な生活、自主自由、世界平和、この四つです。しかし、この理想は、古今東西、誰一人として成就した者はなく、それどころか、人間はこれを求めて得られないで苦しんでいます。

生まれながらの心理に植え付けられているのですから、この四つは間違えようもなく、生命の目的である筈です。この目的を持たせたのは、神仏であり、大自然そのものです。では、神仏も大自然も、人間を苦しめるためにこの世に生み出したのでしょうか。

ここには大きな謎が残ります。その謎を解いたのが、釈尊であり、釈尊が解いた答えを、全ての人のものにされたのが日蓮大聖人です。大聖人の道に従えば、私たちは、死なない生命と安楽な生活を得、自主自由となり、世界を平和にすることができます。しかし、これには条件があります。

その条件とは、自分の中に眠っている愛の眼を醒ますことです。愛の眼は、理屈では醒めません。愛の眼を醒まさせる早道は、十字聖日の実行です。

難しくいえば、布施・持戒・忍辱・精進・禅定・智慧の六波羅蜜の修行をするのですが、布施以外は基本的に自分のための行ですから、誰もが大なり小なり実践しています。なかなか本気で取り組めないのが、利他行である布施です。

十字聖日はこの急所の実践です。腹を立てない、心から人を愛する。その心構えを実行して、骨惜しみ、物惜しみをしない。

何よりも倶生霊神符を未信の方に布施して、同信同行に導くことです。この運動が稔ればこの世は浄土に変わります。

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