身延山内に響き渡る全国聖徒のお題目

　日蓮宗聖徒団第58回全国結集身延大会が４月18日～19日、日蓮宗総本山・身延山久遠寺において開催された。
全国よりのべ一千名を超える参加聖徒が結集し、心一つに総和の祈りを捧げた。
18日午後３時。春の空がほがらかに澄み渡る好天のもと、髙佐日瑞聖徒団首導・秋山義行祖廟別当に見送られ、髙佐宣長伝師、伊丹瑞栄大会長ご一行が常唱殿より出立。本年は日蓮宗聖徒団総本部旗に加え、東京都幸龍寺聖徒団・十字佛教聖徒団・大阪府雲雷寺聖徒団各団旗が首導一行に続き祖廟を参拝。日蓮大聖人の魂魄が棲まわれる聖地にて、１年間の報恩の誠を捧げた後、奉讃聖徒・のぼり奉納者を奉告。
翌19日午前8時半、直前まで降り続いた雨もあがり、雲の切れ目から美しい日の光が差し込む中、日蓮宗聖徒団総本部旗を先頭に霊断師が身延山久遠寺大本堂へと入堂し、大本堂行事の幕が開かれた。
伊丹大会長の｢開式の辞｣に続き、総本山身延山久遠寺総務持田日勇猊下代読・浜島典彦副総務より歓迎のご挨拶、日蓮宗宗務総長・田中恵紳猊下のご祝辞、総本山身延山久遠寺法主内野日総猊下による御経頂戴・ご挨拶をいただいた。
続いて首導一行が入堂、髙佐首導を大導師に髙佐伝師・橋田文妙・石井一教・苅込義旺・小林栄量・串田教道・村井信照各副大会長・竹内曜良九州布教区長の脇導師が昇堂。全国より集結した聖徒団旗観閲式が奉行され、参加聖徒団名が読み上げられた。
続いて、全国の聖徒を代表し奉仕者による献灯献華献香、積功累徳納経式が日蓮大聖人さまのみ前にて執り行われた後、髙佐首導により奉告文が読み上げられ、霊断師・聖徒が異体同心となって唱えられたお題目が身延山内に響き渡った。
式中、髙佐首導より訓辞を承けて、聖徒代表・椎葉勝洋（しいばかつひろ）（81）さん（熊本県・栄立寺聖徒団）による「誓いの言葉」が力強く述べられ、結びに山﨑浩道副大会長の「閉式の辞」で第58回身延大会は盛大裡に幕を閉じた。

祖廟行事

大本堂行事

のぼり旗