活動 霊断師大会

日蓮宗霊断師大会第39回韓国大会

感動や奇跡に満ちあふれた大会に

寶土寺聖徒団の皆さんと一緒に先師法要を営んだ。式中、韓国語によるお題目も堂内にこだました。

10月3日から6日までの4日間、韓国の寶土寺聖徒団(禹法顯(うほっけん)団長)をメイン会場とし、日蓮宗霊断師大会「第39回韓国大会」が開催された。

今霊断師大会は、記念すべき初の海外開催であり、日蓮宗霊断師会に新たな1ページを刻むこととなった。

1日目

仁川国際空港~南大門市場

にぎわいを見せている「南天門広場」を散策

10月3日。本日から3泊4日の第39回韓国大会が始まる。

羽田空港に到着し飛行機に乗るまで、旅が始まる高揚感で、胸が高鳴り続けていた。

参加者によって出発する空港が違うため、参加者全員が揃ったのは、ソウル金浦空港。

皆、無事顔を揃えた安堵感といよいよ行程が始まるという緊張感。2つの感情が入り混じっての合流となった。

合流後、バスにて移動。この旅最初の目的地、ソウル有数の繁華街、「南大門広場」を目指す。

「南大門広場」は所狭しと、様々な商店が並び、歩けないほどたくさんの人が溢れていて、その熱気と活気に驚いた。

「南大門広場」散策後、ホテルへ。その後、夕食会が開かれ、和やかな雰囲気の中、初めての韓国での食事を楽しんだ。

2日目

第一会場「寶土寺」先師法要

10月4日。本日は、今大会メインの寶土寺での先師法要が厳修される。

朝食を済ませ、一同バスに乗り寶土寺へ向かう。

バスに揺られること約1時間半、のどかな郊外を進み寶土寺に到着した。

お寺にはすでに聖徒の皆さんも集まり、禹団長、閔上人とともに、笑顔で温かく、私たちを迎えてくれた。

午前11時、司会の上谷泰雅伝道局長が、韓国語で開式の辞を述べ、山崎浩道総局長を導師のもと、先師法要が開式。

先師法要には多くの寶土寺聖徒の皆さんも参列し、真剣な眼差しで法華経・お題目をお唱えする姿に心から感動し、信仰に対する篤い思いに国の違いなど関係がないことにあらためて気づかされた。

また、禹団長、閔上人が心血を注ぎ、法華経・お題目を弘めてきたことをひしひしと感じ、身が引き締まる思いがした。

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法要後、髙佐日瑞首導、伊丹榮彰会長代行の名代として山崎浩道総局長、禹団長のご挨拶、河野全厚総合研究所所長による大会宣言と続き、滞りなく閉式となった。

法要後は、聖徒の皆さん手作りのビビンバを食べたり、女性参加者は韓国の民族衣装を試着するなど、和やかな時間が流れた。楽しい時間は過ぎるのも早く、寶土寺を出発する時間となり、名残惜しくも禹団長、閔上人そして、聖徒の皆さんに別れを告げた。

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その後、休憩を挟み、コリアハウスにて禹団長を交えての懇親会、さらには「シムチョンジュン」という、演劇・映像・ダンス・お笑い・絵画・伝統芸能全てを取り入れたショーを鑑賞し、楽しく2日目の夜が過ぎていった。

3日目

慶州「仏国寺」~釜山「朝鮮キネマ跡地」

10月5日。本日は、大会のもう一つの目玉である創祖に縁の深い釜山へ。

しかし、巨大な台風が釜山へ接近中のため、帰国延期の可能性があることが伝えられた。

それでも寿量ご本仏さま、日蓮大聖人さま、倶生霊神さまのご加護を信じ、我々の旅は続く。

特別急行KTXに乗車し、ソウルから新慶州駅へ移動し仏国寺へ。

移動中、激しい豪雨となり、一同ずぶ濡れになりながらの参拝となった。

そんな厳しい状況で私たちを快く案内してくれたのが、禹上人の奥さま閔上人の叔父にあたるお上人。こちらのお上人に心から感謝したい。

仏国寺参拝後、釜山へと移動。到着後、創祖が創立した「朝鮮キネマ跡地」へ赴く一同。この時、奇跡的に雨が止む。まるで、創祖が「皆さん、よく来てくれましたね」と、歓迎してくださっているかのようで胸が熱くなった。

また夕食後、創祖がお過ごしになられた京都本山妙覚寺朝鮮半島釜山別院のあった場所も訪れ、在りし日の創祖に思いを馳せ、帰国延期の不安を忘れてしまうほどの感慨深い一日となった。

 

朝鮮キネマ株式会社が位置した地面に埋め込まれた顕彰プレート。創祖の偉業が残されていた。

※枠内日本語訳

1824年に設立されたわが国最初の映画制作会社である「朝鮮キネマ株式会社」が位置した場所で、その重要性を記念し顕彰する。

2009年3月 釜山広域市

4日目

釜山映画ミュージアム~帰国

10月6日。早朝、台風が釜山に上陸。非常に強い暴風雨が吹き荒れていたが、時間が経つにつれ、豪雨が小雨へと変わりだした。

 そんな中一同は、「釜山映画ミュージアム」を見学。 ミュージアムには、「朝鮮キネマ」創設期の資料をはじめ、創祖の残された偉業に関する資料が展示されており、深い感動を覚えた。

 そして、見学を終えた頃になると、なんと、雨から晴天へ。

 乱れていた飛行ダイヤも徐々に復旧し、無事に全員日本へ帰国することができた。

 今回の霊断師大会は韓国で霊断布教にまい進する禹上人への表敬と創祖のご縁をもって開催された。

 韓国の聖徒の皆さんの篤い信仰心に胸を熱くし、台風による飛行機欠航にハラハラしたが、あらためて信仰、ご加護の有難さを目の当たりにした大会となった。

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