
年 頭 所 感
謹んで新春のお祝いを申し上げます
妙法の光を掲げ
真の平和と幸福を築く
日蓮宗霊断師会会長 伊丹日顕
新春の佳き日にあたり、全国の霊断師各聖並びに聖徒の皆さまに、新年のご挨拶を申し上げます。
昨年春には日蓮宗霊断師会創祖行道院日煌聖人第60回忌、第二祖天晴院日明聖人第13回忌報恩法要をお勤めし、秋には日蓮宗聖徒団全国結集身延大会第60回記念大会を開催し、大きな節目の年となりました。そして、長年の懸案であった、日蓮大聖人さまが後鳥羽上皇のご落胤であるという学説を、歴史小説によせて創祖日煌聖人が書かれた『珠數丸』が再刊され話題となりました。関係の皆さま方にはありがたく感謝お礼申し上げます。
さて、昨年も世情は混迷を極め、自然災害や国際的な不安、心の荒廃など、数多くの試練が人々を覆いました。
しかしながら、日蓮大聖人さまのご遺訓に示される「妙法五字の光明に照らされ」た聖徒の皆さまが、いかなる闇や困難も乗り越えることができたのは、我々霊断師の教導があり、九識霊断の法術があったからです。
日蓮大聖人さまは『立正安国論』において、「正法を立てて国を安んずべし」と説かれました。さらに「災難は正法を失うことに起因する」とも示され、仏法を軽んじ、邪法に惑う時、国土は乱れ、人心は荒廃すると戒められました。
「所詮、天下泰平国土安穏は君臣のねがうところ、土民の思うところなり。それ国は法に依って昌え、法は人に因って貴し。国亡び人滅せば、仏を誰か崇むべき、法をば誰か信ずべきや。先ず国家を祈りて、すべからく仏法を立つべし。」
このご聖訓は、現代社会においても生き続ける真理であり、私たち聖徒団の使命を明確に示すものです。人々が迷いの中にあっても、妙法の光を掲げることによってこそ、真の平和と幸福が築かれるのです。
聖徒団・霊断師会の務めは、衆生の苦悩を仏の智慧に照らし、迷いを断ち、正しき道へと導くことにあります。現代社会は情報の奔流に翻弄され、信仰の拠り所を見失いがちです。だからこそ、私たちが示すべきは「妙法の確かな拠り所」であり、そこにこそ真の救済があるのです。
新しい年が皆さまにとって、妙法の功徳に満ち、仏の慈悲に護られた一年となりますよう、心よりご祈念申し上げます。
共に精進し、日蓮大聖人さまのご精神を体し、法華経の光を広めてまいりましょう。
日蓮大聖人の弟子である聖徒
ぶれることないお題目信仰を
日蓮宗霊断師会総局長 村井信照
聖徒のみなさま、輝かしい新年をお迎えのこととお慶び申し上げます。
昨年は、日蓮宗聖徒団全国結集身延大会第60回記念大会を無事に挙行させていただき、日蓮宗聖徒団も大きな節目の年を迎えました。
また、昭和百年、戦後80年という歴史的な節目であり、聖徒の皆さまもそれぞれに時代の移り変わりを実感されたことと思います。
世の中も大きく変わり、私たちの生活も便利で豊かになったように見えますが、一方で、コミュニティの繋がりが希薄になり、なにか将来への不安、心の空虚さというものを感じられている方も少なくないのではないでしょうか。
信仰のあり方も時代とともに変化し、特に戦後は新興宗教が日本社会に大きな影響を与えました。しかし新興宗教の一部は社会に大きな問題をおこし、その姿勢が宗教離れを引き起こす原因の一つになっているのではないでしょうか。そしていま、改めて日本社会に長い歴史の中で培われてきた伝統仏教への期待が高まっている気がします。
日蓮聖人は、ご在世当時のすべての宗教や世相を詳細に研究し、すべての思想を客観的に比較し、南無妙法蓮華経の信仰の正しさを確信されました。その日蓮聖人の究明の姿勢、導かれたお題目への確信は、現代でも通じるものと思います。
日蓮聖人の弟子を自任する私たち聖徒は、どんな時代であろうとも、日蓮聖人の教えを信じ、ぶれることなく南無妙法蓮華経の道を実践してまいりましょう。
「熊」と「絆」と
九識霊断法伝師
総合研究所所長 髙佐宣長
恭賀新年
全国の聖徒各位、霊断師各聖の、本年のご多祥を心よりお祈り申し上げます。
昨年の「今年の漢字」は「熊」だったとのこと。なるほど、お盆の頃から散発的に耳にした熊のニュースは、秋頃からは連日の大報道となっていました。他にニュースがあるのでは、と心配になったほどです。
「今年の漢字」は、漢字一文字を選んで、その年の世相を表す字として決定する、日本漢字能力検定協会のキャンペーンで、平成7年に開始されました。
これまで選ばれたのは「金」が最多の5回だそうですが、オリンピック・パラリンピックが開催されると、どうしてもこの字になってしまうのかもしれません。
災害大国・地震大国の日本では、開始年である平成7年の「震」(阪神大震災、オウム真理教事件)や「災」(平成16年・中越地震 平成30年・大阪北部地震、西日本豪雨、台風被害、北海道胆振東部地震)などが選ばれることも多いようですが、過去に選ばれた字の中で異色なのはやはり「絆」ではないでしょうか。
日頃、物忘れに悩まされてばかりの小衲でも、平成23年に何が起こり、何故この字が選ばれたのか、まざまざと思い出すことができます。同時代を生きた日本人であるならば、誰もがそうに違いありません。
あれから15年が経ちました。
『開目鈔』に「つたなき者のならいは約束をせし事をまことの時はわするるなるべし」とあります。
年初にあたり、今年は神彿との絆を一層深める年とすること、そしてそれを忘れないことを、皆さまとともに誓いたいと念じます。
信心が人生を照らし
願いを成就へと導く
支部長会議議長 小林栄量
新春にあたり、全国の聖徒団並びに聖徒の皆さまに、謹んで新年のお慶びを申し上げますとともに、本年のご健勝とご多幸を心より祈念申し上げます。
顧みますと、昨年は社会情勢の変動や災害が相次ぎ、人々が安らぎと指針を求めた一年でございました。かかる時にあって、創祖行道院日煌聖人は、「観念と現実の一致」という深遠なるみ教えを示されました。すなわち、心に確立した正しき観念は、時至って必ず現実と響き合い、願いを成就へと導くものであります。この法理は、信心が人生を照らし、希望を生み出す力を具えていることを改めて教えております。
霊断師会は、九識霊断法をもって迷いや不安に苦しむ人々に寄り添い、安堵と再生の道を示す役割を担っております。
昨年3月には「創祖行道院日煌聖人第60回忌・第二祖天晴院日明聖人第13回忌法要」が厳粛に営まれ、10月には「日蓮宗聖徒団全国結集身延大会第60回記念大会」が盛大に挙行され、信行の輪がいよいよ広がった年でございました。
本年は、第70回記念大会へ向け、新たなる歩みを刻む重要な一年であります。皆さまと共に、日蓮大聖人さまがお残し下さった南無妙法蓮華経の大慈悲を弘め、救済の実践を一層進めてまいる所存です。
令和8年が安穏と希望に満ちた年となりますことを、心より祈念申し上げます。