首導月訓 平成29年の月訓

首導月訓(平成29年9月)

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◆俗に「飲む・打つ・買う」という。人生において慎むべき三つのことを表現したものである。

◆飲むは、飲酒である。酒は酔いに妙味がある。酔いとは理性が麻痺することである。理性は心の舵であるから、これを失えば必ず危険の中に突入することになる。古今東西、酒のために人生をしくじった者は数え切れない。酒の扱いは難しい。

◆打つは、賭博である。賭博は働かないで金儲けをする方法である。これを野放図にすれば人びとから真面目に働く気力が失せ、国家社会はやがて滅亡に瀕する。故に、法律を以て制限している。しかし、賭博に類するものは数限りない。人は僥倖を頼んでその危険を冒し、大部分の者は損をする。賭博の問題も難しい。

◆買うは、要するに性欲の問題である。性欲の満足ほど面白く楽しいものはない。人生の万事は性欲を中心にして展開しているといっても過言ではない。性欲は正常な夫婦が用いれば、美しい愛の花が咲くが、間違って使うと、人格を穢し、秩序を乱し、家庭を破り、子女を損ね、悪病に取りつかれる。性欲の問題は至極難しい。

◆人生から、飲酒と賭博と性欲の楽しみをなくしてしまったならば、さぞ淋しくつまらないことであろう。さりとて、そのマイナス面を思うと、放置するわけには行かない。毒薬も適量に用いれば良薬となる。問題はその取り扱い方である。だが、その取り扱いが難しい。

◆酒の酔いを危険なきに食い止め、賭け事の楽しみを危険なきに食い止め、性欲の喜びを危険なきに食い止めるのが慎みである。神仏を信じ、神仏を畏れる者は慎む。信仰なき者は、毒薬を良薬にする適量がわからない。だから信仰なき者は救われないのである。

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