首導月訓 平成30年の月訓

首導月訓(平成30年7月)

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◆人間はこの世に働きに生まれて来たものである。このことを承知していないと、毎日嫌な思いばかりすることになる。大抵の人は働くことが嫌いで遊ぶことが好きだからである。遊ぶ苦しさを知らないのである。

◆試しに、朝起きてから、何もせずに遊んでみるとよい。勤めに出ず、学校に行かず、遊んでみる。掃除もせず、洗濯もせず、遊んでみる。商売もせず、生産もせず、遊んでみる。(ろく)なことにならず、遊ぶことの苦しみが身に()みるであろう。

◆働くのが常態で、遊ぶのは合間の休養であることは、常識のある人であれば、みな知っている。しかし、人間が働くために生まれ出たということが、心の底から腹に落ちるところまでは至っていないものである。そこまで得心することができれば、働くことを楽しめるようになる。

◆働くのはお金のためであると思っていると、なかなかこの境地に辿り着くことは難しい。働くことの真の楽しみはお金にならないことにあるのである。妙法蓮華経薬草諭品(やくそうゆほん)に曰く「道を以て楽を受く」と。高祖日蓮大聖人『檀越某御返事(だんのつぼうごへんじ)』に曰く「御みやづかい(仕官)を法華経とをぼしめせ」と。

◆楽しく働ける道を求め、お金にならなくとも楽しみを受け取ることを喜ぶ人になるのである。遊ぶ楽しみはやがて飽きる。真に働く楽しみを知れば、働くことがますます楽しくなって、飽きることを知らぬようになる。
日蓮宗聖徒団首導 髙佐日瑞

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