首導月訓 平成30年の月訓

首導月訓(平成30年6月)

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◆「言うは易く行うは難い」という。確かに、口で立派なことをいうのはたやすいが、それを実行するのは難しいものである。

◆なぜ、実行するのが難しいのであろうか。それは、やりつけないからである。私たちは、普段から習慣のついていないことをやろうとしても、なかなか思った通りにはできないものなのである。

◆何ごとも、最初から上手にできることは滅多にない。一流の運動選手も、日頃からトレーニングを積んでいるからこそ、本番で良いプレイをすることができる。名人芸、職人芸といわれるようなものも、全て長年の鍛錬の積み重ねによって、考えずとも身体が動くようになって、初めて生まれてくるのである。

◆それほど特殊なものでなくとも、物事を行うことの要諦は、やりつける、慣れる、ということがほとんどである。自動車の運転、料理、習字…例はいくらでも挙げられる。

◆人は、善い行いをしたい気持ちがないのではない。それどころか、善い行いをして、他者から尊敬されたいと願っている。それが人間の本性だからである。しかし、なかなか善い行いができない。やりつけていないからである。

◆聖徒団では「十字聖日」を提唱している。「何があっても腹を立てない」「あらゆるものを愛する」「布施をする(物を与える)」「奉仕をする」。月に一日、この四つの徳目を実践し、聖者として生きるのである。

◆初めはなかなかできない。だが、月に一日だけだから、と続けるのである。やりつけると善い行いの喜びを感じ取れるようになる。何のことはない、「本門の戒壇」の核心はこれである。この喜びを知った時、本当のお題目信仰のありがたさを覚ることができる。

日蓮宗聖徒団首導 髙佐日瑞

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