紙上法話

「ひとのためになる」お題目

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相談に来た女性の胸に秘めた熱意


 私のお寺では九識霊断法を頼りに、様々な方がお寺の門を叩き、自身の悩みを打ち明けます。

 ある日、単身の生活をされている女性から、定年退職を迎えるにあたり、今後の仕事についてのご相談がありました。

 その方は栄養士で「定年後はNPO法人団体を立ち上げて、在宅介護で困っている方々の支援をしたい」とのことで、早速「事業がうまくいくのか」霊断をしました。

 霊断法の結果は、ご本人にとって厳しいものでした。よりよく事業が進むよう霊断で示された改善点を指導し、倶生霊神符を授与しました。そしてその方は、素直にお守りを着帯しました。

 熱心に祈る後ろ姿からは、残りの人生、自身のスキルを生かし、社会のために、必要とされている方々のためにお役に立ちたいとの想いが感じられました。

 職業や生きる世界は違いますが、この方と同じように「人のためになりたい」という、熱い想いを持ち続けて行かなければならないと、寿量ご本仏さまから教えていただいたように思えました。

 私たちの人生は、生まれた時からたくさんの人に支えられ社会人となります。世の中は発展し職業の種類も幅広く、あらゆる分野に分かれております。

 その職業のほとんどが「人のためになる」もので、身の回りの生活の助けになることが良い仕事ぶりであり、良い働き方といえるのです。

 テレビなどでも連日報道されるニュースには、人の働きとは思えないような犯罪や不正行為が後を絶ちません。

 

良い働きを導く使命とお題目の道

 身勝手な振る舞いは「自分のためだけ」に行動し、たくさんの人に迷惑をかけて、遂に警察のお世話になるのです。これは人としての使命と「道」を忘れてしまった結果です。

 聖徒の皆さんが「日蓮宗聖典」の最後に拝読する「四誓願」に

 誓って南無妙法蓮華経の道を「持ち」「行い」「護り」「弘め」奉らん

とあります。
 ご注意いただきたいのは、お題目の「道」であることです。これは私たちの家庭や職業などの日常生活において、お題目の教えを実践して生活するということなのです。

 日蓮大聖人さまが目指されたのは『立正安国』です。

 正しき教えによって安心の国、つまり苦しみのない社会を創るためにお題目をお唱えする道をお示しくださいました。

 又衆生の心けがるれば土もけがれ、心清ければ土も清しとて、浄土と云ひ穢土と云ふも土に二の隔なし。只我等が心の善悪によると見えたり。
『一生成仏鈔』

 仰せのように、私たちの心の善悪によって環境が浄土にも地獄にもなります。

 「人のためになりたい」というまごころが他の人を救う「利他行」、つまり地涌の菩薩としての使命が、お題目を信じ倶生霊神符を着帯する私たち聖徒の身体を通して、ご本仏さまの救いの活動となって現れるのです。

 相談に来られた女性は、NPO法人の事業がうまくいくよう、お題目信仰を行いながら設立に向けて努力したいと、日蓮大聖人さまに手をあわせていました。

 自身はもちろんのこと、家族や社会のより良い未来のために使命を忘れないことが大切です。またお題目を唱えて過ごすことで、光り輝きながら生き抜くことができるのです。

 寿量ご本仏さま、日蓮大聖人さま、倶生霊神さまは必ずお守りくださいます。どうかそれぞれの与えられた人生の中で「人のためになる」お題目の道を歩みましょう。

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