紙上法話

苦しい時こそ試される力

私たちを眠りから覚ます困難という目覚まし時計


早いもので令和2年も師走となり、残り1ヶ月となりました。

今年一年を振り返りますと新型コロナ一色でした。

これから先、ずっと語り継がれる出来事を世界中の方が体験しています。

世の中の生活状況が一変して、今までの常識が通用しなくなってきました。

このような困難な状況において、今私たち聖徒はどのように心に受け止めて生活していくのか、まさに人類の生き方、心の在り方が試されているのではないでしょうか?

今から73年前にインド独立の指導者マハトマ・ガンジーは、独立運動の過程で様々な逆境や困難に見舞われますが、諦めることなく、非暴力による不服従運動をけん引して、見事イギリスからインドを独立へと導きました。

ガンジーは「束縛があるからこそ、私は飛べるのだ。悲しみがあるからこそ、私は高く舞い上がれるのだ。逆境があるからこそ、私は走れるのだ。涙があるからこそ、私は前に進めるのだ」と、困難な状況は自分を成長させてくれるエネルギーであると考えました。

イギリスとインドの国力を比べればまさに象と蟻ほど違い、その差は火を見るよりも明らかです。

しかしガンジーは臆することなく「何がなんでもこの国を独立させて、国民を幸せへと導いていく」という揺るぎない心(信念)で行動し、インド独立へと勇猛果敢に邁進しました。

まさに物事を冷静に見つめる深い洞察力と、他者を思いやる広い心があったからこそ、この大偉業を成し遂げることができたのではないでしょうか?

私たちは困難な状況や失敗など苦しい状況に置かれてしまいますと、つい環境や立場、他人のせいにしてしまいがちです。

しかしガンジーのような心のあり方や生き方、物の捉え方ができるようになれば、国を独立させるまではいかなくても、自分のみならず周りの人も幸せにできるようになるのではないでしょうか?

その一番わかりやすい方法を日蓮大聖人さまは私たちにお示しになられています。

 

大聖人さまのお言葉を胸に困難な状況を乗り越えていく

 大聖人さまが御年55歳の時、篤信者の四条金吾が苦境の渦中にあった中で、次のようなお手紙を認められました。

 『苦をば苦とさとり楽をば楽とひらき、苦楽ともに思ひ合せて南無妙法蓮華経とうちとなへゐさせ給へ』。

大聖人さまは「苦しい時こそ自分の本当の力が試される時ですから、しっかりお題目を身口意で受持し、忍耐強く辛抱し、自らの学びとしなさい。そして楽しい時は浮かれすぎることなく、地に足を付けて、視野を広く保ち、自分だけの楽しみに終始することなく、他者の安楽も考えなさい」と仰っています。まさにコロナ禍で苦しむ私たち聖徒を励ましてくれているお言葉とも受け止めることができるでしょう。

大聖人さまが命を懸けてお弘めくださったお題目と、片時も離れることなくお守りくださる倶生霊神さまという大きな支えが私たち聖徒にはあります。

この支えに強い心(信仰)という土台が合わされば、このコロナによる逆境もバネにすることが必ずでき、大きな気づきや学びをご本仏さまから授かります。

お題目による祈りは生きる活力を与え、考え方や心の癖を変え、聖徒としての自覚を芽生えさせ、善き行動へと導いてくれます。

その善き行動が習慣となれば、人格が向上し、守護は更に強くなり、運命を好転させます。

そのことを心に留めて、共にお題目信仰に励んでいきましょう。

-紙上法話

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