聖徒団信仰Q&A

聖徒団信仰Q&A〈第25回〉「三規六則の信行②」

質問ちゃん
問 三規六則について教えてください。(東京都 60代 男性)
お答え上人
答 前回、「三規六則の信行」は、聖徒団に独特の教えですけれども、創祖が昭和13年に始められた「皇道佛教行道会」において、既にこの信行を掲げておられていたことを申し上げ、三規の信のうち、禮拝・敬人の二信についてご説明しました。

 奉仕信とは、ご本尊に対する奉仕です。

 佛陀釈尊は、私たちの内に、大宇宙の生命とその神秘を具有することを悟られました。それは、永遠のいのちであり、あらゆる霊性の本源であり、全ての真理の大本です。法華経の如来寿量品で、久遠実成の釈尊として説かれているのは、実は、この大いなる生命に他なりません。

日蓮大聖人さまの大曼陀羅ご本尊は、法華経本門虚空会の儀相を図顕されたものと言われますが、それは、同時に、この大生命の相貌を表しています。

 曼陀羅とはサンスクリット語のマンダラの音写語で、本質、心髄を意味するマンダと所有を表す接尾辞ラの合成語です。「本質を有つもの」「神髄を図示するもの」の意となり、輪円具足、功徳聚などと訳されます。

ところで、日蓮仏教では、仏・法・僧の三宝が悉く現実として把握されますので、三宝所在の浄土が必要となります。大曼陀羅ご本尊を、これら三宝と浄土の観点から総合し、その真実義を明かにされたのが創祖でした。

大曼陀羅は、本門虚空会の浄土相を写すものであり、寿量ご本仏の神格を明らかにしています。すなわち、寿量仏の理想と活動の一切、唯一絶対の神格の全貌が、大曼陀羅ご本尊に依って現わされているのです。それ故、大曼陀羅には、現実の人類の営為である社会活動が表現されています。

 「御みやづかい(仕官)を法華経とをぼしめせ」(『檀越某御返事』)

親となっては子を育て、教師となっては生徒を教導し、職業を持ってはその職に専心することが、法華経、ご本尊に対する奉仕なのです。それぞれの立場立場を通じて、我が身を奉仕すること、それがご本尊への奉仕です。

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