今月の法話 令和5年の法話

今月の法話(令和5年9月)


(ひと)()(もう)すは弟子(でし)のしらぬ(こと)(おしえ)たるが()にては(そうろう)なり。

『開目鈔』文永9年2月。聖祖51歳。(47頁)

(ひと)()


「人開顕の書」である『開目鈔』は配流先の佐渡の塚原三昧堂で書かれました。門下の中心人物の一人であった四条金吾が、日蓮大聖人への供養の品を使者に届けさせた折り、この使いに託して、四条金吾を通じて弟子や信徒に伝えられたのが、本書です。

 大聖人が『開目鈔』を撰述された目的の一つに、弟子や信徒たちの動揺を抑えることがありました。龍口の法難を経て佐渡流罪となり、門下もまた幕府から弾圧を受けたことにより、「なぜ大聖人の教えの通りに法華経を信仰しているのに、諸天善神のご守護がなく迫害に遭うのか」という疑念が生まれていたのです。

 そこで日蓮大聖人は法華経勧持品第十三や常不軽菩薩品第二十などに触れつつ、「お釈迦様の滅後には悪世が到来するけれども、その時、苦難に耐えながら法華経を弘める者が現れる」こと、「自身が苦難を受けるのは過去に犯した償いをするためである」ことなどを説き明かされたのです。『開目鈔』によって多くの弟子・信徒たちが法華経弘通の使命感を取り戻したであろうことは想像に難くありません。

 日蓮大聖人を師と仰ぐ弟子たちは各地に数多くいました。皆様も耳にしたことがあるのは、日蓮大聖人がご入滅になる直前に、滅後の弘教を託して本弟子と定めた日持・日頂・日向・日興・日朗・日昭の六老僧や、十八人の中老僧などでしょう。

 これらのお弟子たちが師となってその弟子を育成し、その弟子がまた師となって弟子を育て、八〇〇年という時間を超えて多くの先師の方々が日蓮大聖人の師説を継承し、今に伝えています。

 さて、霊断師にも「師」という文字が使われています。霊断師は、九識霊断法創祖行道院日煌聖人の新日蓮教学を学び、九識霊断法という秘密の法術を相伝されています。多くの聖徒の皆さん方のお悩みを伺い、霊断法を駆使して寿量ご本仏様からお示しをいただき、霊断法を通じて知ることができたご本仏様からのご指導を皆さんに適切なアドバイスとしてお伝えし、皆さんの人生をより良いものとするお手伝いをする、まさに皆さんの「知らぬことを」お教えするのが霊断師です。

 ただし、霊断師が寿量ご本仏様のお示し通りに霊断指導をしましても、皆さんがその通りにしてくださらなかったり、皆さんの信心や祈りが弱かったりすれば、頂戴できるはずのご守護も頂けなくなってしまいます。ぜひ強い信心と祈りによって強いご守護をいただき、より良い人生を送って参りましょう。

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