聖徒団信仰Q&A

聖徒団信仰Q&A〈第34回〉「お香②」

質問ちゃん
問 お香について教えて下さい。(東京都 40代 女性)
お答え上人
答 引き続き、香木の種類や日本への伝来についてお話しいたしましょう。
 香木にはいろいろありますが、代表的なのは、白檀・沈香・伽羅(きゃら)の三種です。
 白檀は栴檀木(せんだんぼく)から作られます。栴檀木は熱帯や亜熱帯地域に生息する常緑樹で、日本に生息する「栴檀」とは違う種類となります。常温でも香りを発するので、匂い袋や扇子などにも使われています。
 沈香は沈丁花(じんちょうげ)科の樹木が傷ついた際に分泌される樹脂が年月を経て固まったものです。この固まった樹脂は比重が増して水に沈むようになることから沈香と呼ばれます。
 伽羅は沈香木の中の最上級品で作られた物を言います。ベトナムの一部でしか産出されません。
 香木の日本伝来については、『日本書紀』に書かれています。「推古天皇三年(五九五)の夏に淡路島に香木が流れ着き、かまどで薪として燃やしたところ、とても良い香りがしたので朝廷に献上した」(意訳)とあり、これが日本で香木を使用した最も古い記録とされます。『日本書紀』には「沈水」と書かれており、沈香だったと考えられています。
 香木が流れ着いた淡路島にある伊弉諾(いざなぎ)神宮の境内には、香木伝来を記念して石碑が建てられています。また、聖徳太子はこの香木を使って観音像を作ったとも伝えられ、この像は同じく淡路島の枯木神社にご神体として祀られています。
 私たちが通常使用している線香の伝来についてはいくつか説がありますが、江戸時代に書かれた『近代世事談』には、寛文七年(一六六七)に五島一官が中国から製法を学び長崎に伝えたと記されています。
 線香の本数については特段の決まりはありませんが、日蓮宗の『宗定法要式』には「香を供養する意味で考えるならば一本で良い」とあります。
 また、線香を横に置く線香皿も販売されていますので、失火が不安な方はお使いになってみてはいかがでしょうか。なお、横に置く場合は火点が左に置くものとされています。

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