聖徒団信仰Q&A

聖徒団信仰Q&A〈第3回〉九識霊断法

質問ちゃん
問 霊断はどうして霊断と言うのですか?悪霊を断つのでしょうか?(東京都 40代 男性)
お答え上人
答 霊断は、つぶさには九識霊断法(くしきれいだんほう)と言います。
日蓮大聖人さまが伝えられた秘密の法術で、人間の知覚を超えて、物事の真実、秘密を見出します。過去のこと、現在のこと、未来のこと、何でも正確に判ります。
日蓮大聖人さまがこの秘法を遺されていたことを、誰も気づきませんでした。それを、日蓮大聖人の御書の研究を通じて見付け出されたのが、聖徒団初代首導髙佐日煌聖人(しゅどうたかさにちこうしょうにん)だったのです。
霊断の名称は、「霊山浄土(りょうぜんじょうど) 断疑生信(だんぎしょうしん)」の句から創祖が名付けられました。
霊山は霊鷲山(りょうじゅせん)の略。中インド、マガダ国の首都、王舎城の北東にあり、釈尊が法華経を説かれたとされます。形が鷲に似ているから、また、鷲が多くすむから、この名になったと言います。
釈尊は永遠にこの霊山で衆生のために説法すると法華経には説かれており、そうした霊山を釈尊の浄土としてとらえるのが霊山浄土です。
大聖人さまは、法華経信仰を深め、法華教学を高められて、霊山浄土を時空を超越した信仰世界、法華経行者の究極の境界とされました。
九識とは人間の心の最奥部であり、ご本佛さまそのものであり、「仏性(ぶっしょう)」であり、万物の本体界であり、行者の修行の最高位たる究竟即(くきょうそく)でもあることは、団長上人からもお聴きになっていることでしょう。つまり、九識とは霊山浄土の別名でもあるのです。
断疑生信とは、信仰への疑いを断じ、正信を生ずること。天台智顗(ちぎ)が『法華玄義』で、法華経の力用(りきゆう)としているところです。
ご本佛の智慧によって全てを見通し、法華正信に導く法術が、霊断法なのです。
創祖は明言されておられませんが、「神霊」の「判断」という意味合いも込められているものと思われます。

-聖徒団信仰Q&A

error: Content is protected !!

Copyright© 日蓮宗霊断師会-公式サイト , 2024 All Rights Reserved.