紙上法話

苦楽を受け入れ お題目を信じる

夫婦で子宝祈願 我が子を授かる


 私は日蓮宗の尼僧で霊断師です。平成28年に霊断師の夫と結婚しました。子育てをする友人も増え、「子供がいる生活はいいね」と夫婦の会話が多くなりました。


しかし、私はなかなか授からないので病院で検査を受けました。すると「体質改善が必要です。卵巣が少し大きく、肥大化しないか定期的に診て行きましょう」との診断でした。
それからは基礎体温も記録し、身体を冷やさないよう努めました。それでも思うようにいかず、気持ちは焦るばかりです。


不安が募り、時間があればスマホで情報を探し、落ち込む事が多くなった時、夫が九識霊断法をみてくれました。すると「妊娠するさだめがないわけではない。赤ちゃんは天からの授かりものだから、授かるよう倶生霊神さまに一緒にお祈りをしよう」と指導してくれて、夫婦で子宝祈願をするようになりました。


それから数ヶ月が経った頃、検査を受けると「子宮に小さいポリープがあり、着床の邪魔をしているかもしれない。次に妊娠が確認できなければ手術します」との診断。手術と聞いて怖くなりました。


不安に押しつぶされそうになりながら病院から帰り、夫に話すと「大丈夫。倶生霊神さまは、ちゃんと守ってくださっているから」と励ましてくれました。
「この不安を取ってくれるのはお題目しかない」と今まで以上に一生懸命、本堂で唱えました。


それから一ヶ月後、普段とは違う感覚があったので診察を受けると、「小さいけれど頑張って動いている心音を確認できました」とのこと。


それを聞くと飛び上がるほど嬉しくなりました。さらにポリープ手術の必要もなくなったのです。これは夫婦で信じ抜いてお題目をお唱えしたことで、倶生霊神さまが我が子を授けてくださったのだと実感しました。

 

不安な時は、九識霊断法と倶生霊神符に頼る

 それと同時に「この子をお腹の中で守っていかなければ」という責任を感じ、今までは気にしなかった妊娠中のトラブルのこともいろいろ調べてみました。


お腹の中で一生懸命に成長していく姿をエコーで見るたびに、会える日が待ち遠しくなっていました。妊娠中は目立った問題もなく無事に予定日を迎えましたが、帝王切開で出産することが決まりました。手術の前日は怖くて眠れず、ずっと倶生霊神符をお腹にあてて祈りました。そのおかげで平成30年11月、元気な娘が産まれてきてくれました。


その後は何事もなく、すくすくと成長し、現在一歳となりましたが、この一年は時間が過ぎるのが早く感じました。心配ごとももちろんたくさんありましたが、成長を感じられる行動を見ると嬉しくなります。


今後も母親としての不安や心配は尽きることがないことでしょう。子育てもとても大変。ですが、子供の笑顔をみると辛い事など忘れてしまいます。私は娘をお腹に授けていただいた時から娘の倶生霊神符も一緒に着帯しています。母子ともに無事に過ごすことができるのはお題目をお唱えしているお陰と感謝しております。


日蓮大聖人さまは『四条金吾殿御返事』の中で「苦をば苦と悟り、楽をば楽とひらき、苦楽共に思合て南無妙法蓮華経とうち唱え居させ給へ。此豈に自受法楽にあらずや。彌々強盛の信力を致し給へ」と私たちを導いて下さっております。


人生には必ず苦悩があります。


不安な時は九識霊断法と倶生霊神符をお頼りください。苦楽を素直に受け入れてお題目を信じてお唱えすれば寿量ご本仏さまは応えてくださいます。

-紙上法話

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